医療法人ライフストリーム オレンジ歯科 院長ブログ

歯医者が嫌いな予防歯科医の診療風景

歯ぎしりによる咬合高径低下から生じた歯根破折

・なんか久しぶりにテレスコープ(コーヌスクローネ)義歯の記事を拝見しまして

medicaldoc.jp

確かにこれガッチリ嵌って安定は凄く良いのだけども、ナチュラルデンチャー(ノンクラスプデンチャー)がある今、健常歯を削って冠かぶせて50万円とか払ってでもやりたいって人はどれくらいいるのかしら?まあ、流行ってないっていうのは、そういうことよね。

ちなみに磁性アタッチメント(つまり磁石)を使った義歯がちょっと前に保険適用になったのですが、あれはゴミですんで、保険ではやらない方がいいです。

 

女性:前歯が噛むと痛い

歯ぎしりを放置して奥歯がすり減ると、嚙み合わせの高さが少しずつ低くなる。
すると、下の前歯が上の前歯を突き上げるようになってしまい、上の前歯がダメージを受ける。
で、根っこが割れる。

 

でも歯根の頬側部分が割れただけなら、助かることも多い。

 

ひとまず歯肉の状態が落ち着くまで、CRで仮歯を作った。

今回は延命できそうだが、マウスガードを装着したり咬合調整などで
対策しないと、また同じことの繰り返しになるかもしれない。

 

男児:前歯が抜けないので抜いて欲しい

癒合歯はどうしても抜けるのが遅くなる。
これは下顎ABの癒合歯だが、歯根吸収もわずかである。