医療法人ライフストリーム オレンジ歯科 院長ブログ

歯医者が嫌いな予防歯科医の診療風景

咬合面メタルインレーが引き起こすクラックによる咬合痛

・そういえば杉乃井ホテル本館の閉館直前の夜はこんな感じでした。去年の1月くらい?

 

男性:右下が噛んだら痛い

色んな先生の色んな治療法があって良いとは思うんですが、咬合面だけのアマルガムとかインレーは超ウルトラスーパーダメだと思います。割れます歯が。

右下に咬合痛があったということだが、6番7番ともに冷水痛・打診痛は無かった。
でも6番の遠心にクラック(ひび割れ)が見えるでしょ?

デンタルで、6番遠心のインレー直下に齲蝕像が見える。

 

インレーを除去。
遠心のクラックから感染して中が齲蝕になったということやね。

齲蝕除去中…

 

MTA+GIセメントで裏層してCR充填。

まあクラックからの齲蝕くらいだから良かったけど、真っ二つに割れたりしたら抜歯やからねぇ。隣接面まで覆うメタルインレーはまぁ良いけど(咬合時にかかる力が横に逃げるから)、咬合面だけのメタルインレー入れてる歯はかなりの率でクラック入りまくってたり、割れてるケースを多く見てきてるので、とにかく咬合面だけのメタルインレーはダメ。とっとと外してCRかCADにするか、就寝中にマウスガードするかしないといずれは歯が割れます。割れてないのは、運が良かっただけです。