医療法人ライフストリーム オレンジ歯科 院長ブログ

歯医者が嫌いな予防歯科医の診療風景

リグロス(科研製薬)を使った歯周再生治療(歯槽骨再生)

・えっ、中裕司先生何事なんですか

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こないだ大分-小倉間をソニックに乗ってご満悦だったような。
Wiiのロデアはまぁまぁでしたかね…まぁバランはひっどいクソゲーでしたけども。

僕らの時代のスタープログラマーがインサイダーで逮捕なんてのは
ちょっと複雑な気持ちですが、落ち着いたらまたゲーム作って欲しいですネ。ガールズガーデン2とかネ!

 

女性:歯周病の治療がしたい

歯周病はSRPとTBIでは治らないと思っている。もちろん進行をある程度止めることはできるのだけれども、歯周病は加齢に伴う骨量減少の要因もあるので、フラップ手術をして歯周組織再生をやっても完全に治癒することはないと思う。
でもまぁ、寿命がつきる時までなんとか歯と骨が残せればいいわけで、とにかく歯周病は進行を遅らせていくしかない。

で、歯周組織再生にはエナメルマトリクスタンパクのエムドゲイン(+Bio-Oss)か、
遺伝子組換えヒトbFGF製剤のリグロスを使うかの選択となるが、
今回は保険適用のリグロスを使用する。

今回はこのあたりの垂直性骨欠損部に骨を増やしたい。

で、リグロス単体だと3壁性の垂直性骨欠損には効果が高いのだけれど、
水平性骨欠損には自家骨や骨補填材、メンブレン等を併用しないと効果が薄いと感じる(1,2壁欠損では漏れ出ちゃうからだと思う)。

フラップをあけていき、

骨欠損部の歯石や肉芽をデブライドメント。

 

デブライドメントが終わったら先に縫合糸を通しておき、

 

グロスと、サービスで骨補填材を入れて(←こんなんするから儲からないんだな)
すぐ縫合(フラップにテンションをかけないように単純縫合)。

 

3日は歯ブラシを当てないでもらうので、消毒に来てもらう。


ただこのリグロスを用いた再生手術は手間の割に全然利益が出ないので(保険点数が不当に低すぎる)、正直あんまし流行ってないというか、ウチも身内か馴染みの患者さんにしか施術してないです(汗)。利益無いのに平均点数は上がっちゃうし。
中等度の歯周病はウチでも診れますが、重度の歯周病患者さんは、歯周病専門医の先生を受診されるのが良いでしょう。大分市だと、岸本先生や大分ペリオデンタルさん(岸本先生の息子さんがされています)が良いと思います。

いや本当、もうちょっと点数あればねぇ…
21053円で買ったものを21050円で売れって、あんまりじゃない?
100円で仕入れたもんを100円で売れって言われたら普通怒りますよね。
まあ、一般歯科に普及させようって気は無いんでしょうね、厚生省は。
科研製薬は海外にどんどん売り込んでいくべきと思います。