医療法人ライフストリーム オレンジ歯科 院長ブログ

歯医者が嫌いな予防歯科医の診療風景

狭窄根管へのアプローチ-歯髄保存治療の弊害編-

 最近診療中に「先生、ゲームされるんですか?」とよく聞かれるのですが、
普通にドン引きされるレベルですので多くは語らないことにしてます。
 ちなみに僕の現在のベストゲームは「ダークソウル(1)」でして、
エルデンリングも世界最頂点レベルだしBOTWもテレビゲーム総選挙1位(どころか全世界1位)
で当然の出来ですけども、やっぱり初代ダークソウルが思い入れ強いんすよ。
ほんと語ろうと思えば無限に語れまして、オンスモの(略)

 

 さて、当院では可能な限り歯と神経を残す治療を心がけておりますが、
神経を残すための治療にも弊害といいますか、頑張って神経残してみたけど
実は神経死んじゃってましたとか、神経が腐って根っこの先に膿が溜まってました
みたいなことはどうしても起こります。

んで、例えばこんな症例、

女性:右下の奥歯が腫れた

右下6番がPerっていて、かなり広範囲の骨欠損が見られる。
前の先生がおそらく生活歯髄切断をしてくれたのだが、根部歯髄が既に感染していて、
歯根膜炎になったと思われる。

f:id:orangedental:20220401194048j:plain

まぁ、こういうのはしっかり根管治療をして(MTAで根充してます)、
骨が戻ってくるのを待てばいい(数年かかります)のですが、

f:id:orangedental:20220401194616j:plain

 

問題はこういう、根管が狭窄してしまってる場合で、

女性:左下が腫れて痛い

左下5番(矯正の関係で4番は抜歯済)がPerっている。
前の先生が神経を残すべくなんかのセメントで覆髄してくれたようなのだが、
おかげで第2象牙質がメチャクチャ形成されてしまい、神経の入っている根管が
塞がってしまっている。なのに神経は死んでしまっている。

これはマズい。非常にマズい。

f:id:orangedental:20220401195010j:plain

 

「ちゃんと根っこの治療すれば大丈夫です!」とは説明したものの、内心冷や汗ダラダラです。

で、開けてみると、やっぱり根管が狭窄しまくってて開きません。

f:id:orangedental:20220401195946j:plain

これもう、マイクロ使ったら何とかなるなんてレベルじゃないです。
ほんと、マジ開きません。イヤな汗が出てきました(汗というかが)。
ダイヤモンドバーも既にこれ以上は届かないという深さ。

もう仕方ないから一か八か、ロングなゼックリアバーで掘り進めてみました。

ちょっと遠心側を掘ってカルシペックス入れてデンタル。

f:id:orangedental:20220401201424j:plain

ちがう、そこじゃない。

次、近心側をちょっと掘ってカルシペックス入れてデンタル。

f:id:orangedental:20220401201627j:plain

ちがう、そこでもない。
おいおいこの2つのド真ん中やん!お願い開いて!!

とか祈りながら掘っていったら開きました。

f:id:orangedental:20220401202036j:plain

ほんとにおしっこチビりそうになる症例ってありますよね・・・
これで開かなかったらE-MATやろうと思ってましたわ。

ということで、神経残すのも善し悪しだというお話です。残すけど。