医療法人ライフストリーム オレンジ歯科 院長ブログ

歯医者が嫌いな予防歯科医の診療風景

神経を取る治療が時代遅れになる日

まあそんな日は来ないんですけど(←何なんだ)、
可能な限り神経を残す治療をしてあげたいとは思ってます。
それでダメだったときに取ればいいの。

 

男性:左上の歯が凍みる

宇佐から来られる患者さん。
おっちゃんも昔、宇佐の歯科に勤務しておりました!USA!どじょう鍋!UMAI!
あ、村八分事件があった辺りではないです。

左上7番にAIR痛がある。
知覚過敏かと思ったが、咬合痛が若干ある。

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デンタル。6&8番は問題なさそうだ。
7番は元々深いとこまで削ってセメント詰めたあとが見られる。
レントゲン上ではそこまで深くなさそうに見えるが、
掘ってみたら露髄したなんてこともあるので・・・

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インレー外して掘ってみたら露髄したで候。
あと8番が7番に食い込んでいたので、隣接をカットした。

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MTA+α-TCPセメントで塞いだ。

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CRで充填中でござる。

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まあ、中の神経が腐ってなければだいたい助かります。
助からんかったらあきらめて抜髄しましょう。
この症例はちょっと古いけど、助かったものです。
助からなかったのも、いずれ紹介しましょう。