オレンジ歯科・おおいた先端予防歯科 院長ブログ

歯医者が嫌いな予防歯科医の診療風景

歯医者がちょっと困る症例2・上の歯と下の歯の隙間(クリアランス)が少ない場合

女性・右上の歯の治療の続きをしてほしい

 さてこれは奥歯のクリアランスがほとんどなくなってしまっている場合。
とりあえず右上6版の根管治療が終わったのだが、
4番・5番は相当長く放置放置されていたようで・・・

f:id:orangedental:20180318084408j:plain

 

見ての通り臼歯部のクリアランスがほぼ無くなってしまっており、下の歯が上の歯茎に食い込んでしまっている状態。冠をかぶせようにも隙間がなさ過ぎる。
さて、こういう場合はどうしましょう?

f:id:orangedental:20180318084420j:plain

 

 

結論から言いますと、どうしようもありませんという感じです。

もし冠をかぶせて右だけ噛み合わせを上げてしまえば、前歯と左の歯に隙間ができてしまって噛み合わなくなってしまう。このクリアランスでは後々義歯を入れることもできないし、インプラントを入れることもできない。


ただしもし患者さん本人にやる覚悟があるなら、ほとんど全ての歯に冠をかぶせるか、ほぼ全ての歯の咬合面にプラスチックを盛って、噛み合わせを上げることはできます。それをやる場合はほぼ全ての歯の神経を取ることになるかもしれませんし、相当の時間と期間と予算がかかることを覚悟してもらわないといけません。

 

で、今回はとりあえずプラスチックで充填することに。

f:id:orangedental:20180318084414j:plain

 

まぁ、崩壊した歯を放置しておくと後々取り返しのつかないことになる場合がありますよ、ということでね。