オレンジ歯科・おおいた先端予防歯科 院長ブログ

歯医者が嫌いな予防歯科医の診療風景

長期間続いた奥歯の咬合痛の治療症例01

男性・他院で治療した左上の奥歯が半年経っても痛い

 

 ちょっと色々忙しくって間が空いちゃいましたけども、ちょっと珍しい?症例をば。

 左上7番にインレー、打診痛(+)、咬合痛(+)
 他院にて神経を取り、半年前から治療していたが、治療中ずっと痛かった。やっと先日銀歯をかぶせたが、やっぱり噛むと痛い。とのこと。

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デンタルとパノラマを撮ってみたが、そんなに悪そうな歯には見えなかった。
根管治療も特に悪くない。

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パノラマ、なんとなく根尖にPer像が見えるような…

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根管治療後に長期間続く咬合痛の原因は、


①根管治療の不足で感染歯髄が残存しまくっている
②根管治療を頑張りすぎて根尖を破壊してしまっている
③歯冠・歯根が破折している
④歯根嚢胞などの病巣が大きすぎて治癒が遅い
⑤実は副鼻腔炎

・・など、色々考えられるのだが、正直これはレントゲン見ても原因がよくわからなかったので、とりあえず了解を得て、半年治療してやっと入ったインレーを除去させてもらうことにした。

 

すると、

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うぉーい!歯ぁ割れてるがな!!

というか、自然にこんなに綺麗に歯が割れることはないので、前医が意図的に分割したものだと思われる。

・・何のために?・・わからないが、大きいクラックが入ってたとか、抜髄時に髄床底に穴開けてしまったとか、そんなとこだろうか?

インレー除去後も打診痛(+)、咬合痛(+)、頬側根・口蓋根ともに動揺(+)であった。

 

いやぁ、そりゃこんな歯にこんなインレー入れれば痛いに決まっている。
噛むたびにこんな方向の力がかかるので、歯には外側に押し広げられる力がかかってしまうからだ。

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とりあえず3Mixを根管口に貼薬してCRし、咬合を落として1週間おくと、打診痛はあっさり消失し、動揺もおさまった。

さて、あとは補綴なのだが、これをどうするかである。

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①頬側・口蓋側で分割されたまま、連結FMCを入れる
②分割された部分をCRで埋め、普通のFMCを入れる

今回は②を選択した。
①だと、もしPerで痛くなったときに連結FMCを除去するのが難しいからだ。

歯肉に接触する部分はスーパーボンドで対応し、その上はCRで充填。

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打診痛・咬合痛がないことを確認し、FMCを装着した。

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うーん、患者さんも、なんで半年以上痛い思いをしたのかわけわからなかったに違いない。

 

ところで楽天婚活サイトは結構ひどい広告出してきますよねステキ(前の彼氏をいきなりdisるところ)

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